OCNモバイルONEは、NTTの子会社であるNTTコミュニケーションズが提供している格安SIM会社です。NTTグループということもあって、安心感があります。
格安スマホを底値とも投げ売りとも言える価格で販売しているOCNモバイルONEですが、格安SIMの通信サービスそのものも、どういった内容なのかを解説していきます。
目次
- 1 OCNモバイルONEのメリット・デメリット
- 2 OCNモバイルONE 月額料金とその他費用
- 3 OCNモバイルONEの評価・評判
- 4 まとめ
OCNモバイルONEのメリット・デメリット
- スマホが他社より1万円以上安く、キャンペーンだと90%OFFや1円機種も多数ある
- MVNOのドコモ回線品質がナンバーワン
- 月額料金が他社に比べて安い。しかも初月無料
- かけ放題オプションが豊富
- MUSICカウントフリー(料金無料)でAmazon Music、Spotify、AWA等をデータ消費なしで使える
- 名義変更(譲渡)ができる
- 口座振替での支払いにも対応
OCNモバイルONEの最大のメリットは、やはりスマホ端末が安く手にはいることです。キャンペーンの時にはスマホの値段が1円~というのも珍しくはありません。
- 旧プランでは容量無制限だった節約モードが、新プランでは制限あり
- 最低利用期限、違約金が廃止になったが、スマホセットの短期解約者はペナルティがある(おそらく他社も同じ)
OCNモバイルONE 月額料金とその他費用
NTTグループということもあって、プランは全てdocomo回線です。
他のMVNO(格安SIM会社)では、「マルチキャリア」や「トリプルキャリア」で、ドコモ、au、ソフトバンク回線を複数扱っているところも増えています。
マルチキャリアはIIJmioやBIGLOBEモバイル、トリプルキャリアはmineo
、QTモバイル等があります。
SIMはOCNモバイルONEが提供し、スマホ本体はgooSimsellerが販売を担当しています。
OCNモバイルONEの月額料金プラン(コース)
OCNモバイルONEの料金プランは、1GB~30GBまでの音声対応SIM(通話SIM)、3GB~30GBまでのデータ通信専用SIM(データSIM)、SMS対応SIM(SMS付データSIM)が用意されています。
プラン(データ量)の変更は、月1回無料で変更が可能で、翌月1日に適用されます。
初月の月額料金は無料です。また初月にプランを変更することも可能です。
また、余ったデータ量は翌月まで持ち越すことができます。
音声対応SIM (通話SIM) |
データ通信専用SIM (データSIM) |
SMS対応SIM (SMS付データSIM) |
|
1GB/月 | 700円 (税込770円) |
- | - |
3GB/月 | 900円 (税込990円) |
780円 (税込858円) |
900円 (税込990円) |
6GB/月 | 1,200円 (税込1,320円) |
1,080円 (税込1,188円) |
1,200円 (税込1,320円) |
10GB/月 | 1,600円 (税込1,760円) |
1,480円 (税込1,628円) |
1,600円 (税込1,760円) |
その他の費用
初期費用
初期手数料:3,300円 SIMカード手配料:433円
(初期費用のことを、「初期手数料」とか「パッケージ費用」と言い換えることがあります。)
オプション関連(一部)
かけ放題オプション
通話料金:30秒20円 OCNでんわアプリを使うと30秒10円になります。さらに、以下の3種類のかけ放題オプションでお得な通話料金になります。2021年4月7日以降は専用アプリ不要になります。
① 10分かけ放題:月額935円
- 10分以内の国内通話かけ放題で、1回10分超過後の通話料金は30秒10円
② トップ3かけ放題:月額935円
- 国内通話料上位3番号への通話料金が無料、上位3番号以外の通話料金は30秒10円
③ 完全かけ放題
- 国内通話が24時間かけ放題になります
端末サポート
「あんしん補償」:月額550円。手持ちのスマホ端末に音声対応SIMを利用する場合でも補償の対象になります。
IP電話「050plus」
利用料金は165円(通常は330円)。050plusを使うと固定電話へは3分8円、携帯電話へは1分16円での通話が可能。050plus利用時はパケットデータは消費しない「カウントフリー機能」が適用されるので、たとえ高速データ量が上限を越えていても低速モードにはならないメリットがあります。
OCNモバイルONEの評価・評判
OCNモバイルONEはスマホを激安で購入できる(通話SIM+スマホ)
OCNモバイルONEはNTTコミュニケーションズが運営するMVNO(格安SIM会社)です。NTTグループなので、取り扱っている回線はドコモ回線のみです。OCNモバイルONEは、格安SIM業界では老舗に分類され、ユーザー数は100万を越え業界上位のシェアを占めています。
OCNモバイルONEはの通常価格は他社MVNOのキャンペーン価格より安い
月額料金は、他社と比べて少し安めです。特に音声対応SIMの1GB/月が770円というのは非常に安いです。特に2017年頃からスマホセットを販売するようになり、このスマホが大幅値引きということもあって、スマホと音声対応SIMの同時契約の人気が上昇しています。この大幅値引きのスマホは、音声対応SIMの同時契約が必要になります。
OCNモバイルONEの通常のスマホ端末価格は、発売直後の新製品であっても、他社よりも1万円~2万円以上安いことが多いです。ですから、基本的にいつ購入したとしても損はありません。
OCNモバイルONEキャンペーン期間中は、投げ売り、叩き売りの破格になる
ただ、キャンペーンが割と頻繁に開催されるので、このキャンペーンセール期間中は、90%OFFあるいはそれ以上の投げ売り価格、叩き売り価格とも言える破格での購入が可能です。
それが型落ち品ばかりの安売りではなく、むしろ新製品をこんなに安く? と思ってしまう程に新機種が安いんです。
NTTグループなので、スマホ端末販売での利益をほぼゼロの原価で販売し続ける力があるからだとは思いますが……。原価を割っているのでは?……と思うこともあります。
気になる方は、まめにチェックするとイイです
OCNモバイルONEの新コースには「最低利用期間」が無い
OCNモバイルONE:新コースでは6ヶ月の最低利用期間(しばり)が無くなった
2019/11/21以降に新コースのご利用をお申し込みの場合は、最低利用期間はありません。解約違約金もありません。
OCNモバイルONE「低速モード(節約モード)」は実用的だが、容量に制限がある。
Android、iOS対応の「OCNモバイルONEアプリ」を使えば、低速節約モード/高速モードのON/OFFの切り替えがワンタッチで行えます。特に回数制限がありませんので、1日に何回でも切り替えることができます。
ただし、新コースでは以前のように容量無制限ではなりません。契約容量の半分までは利用することが出来ます。例えば、3GB/月の契約であれば、1.5GBまで低速節約モードを使うことができます。
節約モードを無制限に使いたい場合は、mineoをオススメします。+375円/月の月額料金追加で500kbpsの通信が容量無制限で行うことが出来ます(パケット放題オプション)。もちろん高速通信との切り替えはアプリのスイッチで簡単にON/OFF可能ですので使い勝手が良いです。⇒ mineoのパケット放題
「低速・節約モード」は常時200kb以上のスピード、YouTubeも低画質で連続再生
低速モード(節約モード)は最大200kbとなっていますが、実行速度はもっと出ます。平均300kbには至りませんが、安定して200kb以上出ていますので、Yahooのトップページなら割とサクサク、YouTubeもスマホ画面の大きさ程度なら十分見れます。もちろん高速モードに比べてモッサリしていますが、流しておく分には問題なく長時間視聴できます。
インターネットラジオやLINE、メールの文字中心のやり取りなら、わざわざ高速データを消費するよりも低速モードを活用して上手く節約する使い方が賢いと思います。アプリで簡単に切り替えが出来るのでオススメです。
「低速・節約モード」のバースト転送
この低速モード(節約モード)ですが、一役買っているのが「バースト転送」と呼ばれるもので、簡単に言うと低速通信時においても、通信の最初の数秒間だけ高速通信速度でデータ通信できる機能です。
このOCNモバイルONEの「バースト転送」機能が他社MVNO(格安SIM会社)のそれよりも優れていることで、実用性がアップしているようです。
OCNモバイルONE「MUSICカウントフリー」料金無料
対象のサービスならどれでも、通信容量がかからず楽しむことができます。
高速パケットと同じスピードで安定して楽しむことができ、しかもパケット消費がゼロ。「MUSICカウントフリー」が無料で提供されています。
対象サービスは、Amazon Music(Prime Music、Amazon Music Unlimited)、ANiUTa、AWA、dヒッツ、Google Play Music、LINE MUSIC、Spotify、ひかりTVミュージック。
注意点は、無料ですが、申し込みが必要です。火曜日から月曜日までの申し込み分について、水曜日に適用開始になります。申し込み直後に適用されるわけではなく、タイムラグがあるので注意してください。
OCNモバイルは名義変更(譲渡)が可能:他社ほとんど対応不可
名義変更は主に、①契約者本人が亡くなり誰かに引き継ぐ場合、②結婚などをして改姓した場合、③第三者に譲渡るする場合がありますが、①②についてはMVNO各社(格安SIM会社)で対応してくれます。
しかし、③第三者に譲渡るする場合は、ほとんどのMVNOが対応してくれません。OCNモバイルONEはその数少ない対応可能なMVNOです。
実際に名義変更(譲渡)ができないと困りますよね。例えば、子どもが独り立ちする時に、電話番号を引き継いだまま、親の名義をスムーズに子どもに変更したいものです。
この件に関しては記事にしてますので参考にしてください。⇒ 名義変更できる格安SIM会社
OCNモバイルONEは口座振替に対応して手数料も無料
OCNモバイルONEは、口座振替に対応してくれる数少ないMVNOです。しかも手数料は無料。対応窓口に電話をして書類を送ってもらいます。手続き完了までには数週間かかります。
UQモバイルと楽天モバイルはWEB申し込みでの口座振替に対応しています。楽天モバイルは手数料110円です。BIGLOBEモバイルはデータSIMのみ口座振替に対応しています。手数料は220円です。
OCNモバイルONEの通信速度は快適!新コースになって改善されている
以前は、MVNOの中でも通信速度は遅めであったのですが、新コースでは相当改善されています。格安SIMの中でのdocomo回線品質はトップクラスで、昼休み時間帯の通信速度もほぼストレス無しで使うことができます。
まとめ
OCNモバイルONEの申し込みのほとんどが、スマホセットとのことです。
キャンペーンでは、人気スマホ端末が1円ということも珍しくありません。音声対応SIM(通話SIM)を検討しているなら、是非スマホセットを検討してみてください。
キャンペーンも頻繁に開催していますので、時々チェックしてみると良いと思います。