目次
SIMカード(シムカード)って?
SIMカードは、スマートフォンの中に入っている小さいICチップのことを言います。
スマートフォンには、SIMカードを1枚または2枚挿すことができます。
長らく大手キャリアのドコモやau、ソフトバンクと契約している場合、このSIMカードを見ることは無かったかもしれませんが、実は このようなSIMカードがスマホの中に入っています。
写真はiPhoneの中のSIMカードです。
このSIMカードには電話番号や端末識別のID番号などの情報が保存されていて、その情報をもとに電話やネットができるようになっています。SIMカードには自分の電話番号が保存されているのですが、それ以外の個人情報は基本的に保存されていません。ただ、数十件の電話帳を保存することは可能ですが、何もしなければ保存されません。
「SIMカード」と「格安SIMカード」
大手キャリアのドコモ、au、ソフトバンクのSIMカードと区別するために「格安SIMカード」と呼んでいます。略して「格安SIM」。キャリアに比べて、かなり安いという意味で格安SIMと呼ばれていますが、最近では認知度が上がり9割を超えているようです。
「MVNO」って何?
この「格安SIM」を提供しているのは、MVNOと呼ばれる企業なのですが、Mobile Virtual Network Operator (仮想移動体通信事業者)という意味です。
MVNOは独自の回線を持っていません。ドコモやau、ソフトバンクの回線を借りて通信サービスを提供しています。莫大な資金を必要とする回線設備を借りることによって、安く通信サービスを提供しているんです。
よく知られるMVNOは、LINEモバイル、mineo(マイネオ)、UQモバイル、BIGLOBEモバイル、IIJmio、イオンモバイル等です。
それに対して、ドコモ、au、ソフトバンクの3大キャリア「MNO」と呼びます。MVNOに自社の回線を貸し出す側です。
例外的な存在としては、格安SIMでよく比較の対象になるY!mobile(ワイモバイル)は、厳密にはキャリア(MNO)です。料金がMVNOの提供する格安SIMと同じくらい安いのでMVNOと思われがちですが、MNOなんです。
格安SIM(格安シム)の種類
格安SIMの種類①:回線の種類はdocomo, au, SoftBankの三つ
格安SIMはドコモ系回線、au系回線、ソフトバンク系回線を提供しています。格安SIMを提供しているMVNO各社は、ドコモ系回線のみ、au回線のみを扱っている 、あるいは2種類、さらに3種類の回線すべてを扱っている場合もあります。
3種類のどの回線を選ぶかということですが、使用するスマホによって異なってきます。キャリアで使用しているスマホをそのまま利用する場合は、ドコモならドコモ回線の格安SIMを、auならau回線の格安SIMを、ソフトバンクならソフトバンク回線の格安SIMを選ぶのが安全です。
ただ、キャリアスマホのSIMロック解除した場合や、SIMフリースマホを利用する場合は、複数の回線の中から選ぶことができます。キャリアiPhoneの場合は、SIMロック解除することによって、3種類の回線を利用することができます。
いずれにしてもスマホによって利用できる回線が限定されますので、事前に調べる必要がありますが、MVNO各社のホームページで簡単に調べることができますので、心配ありません。
回線 | 対応する格安SIM(代表的なもの) |
docomo系 | mineo、IIJmio、DMMモバイル、イオンモバイル、OCNモバイルONE、BIGLOBEモバイル等 |
au系 | mineo、IIJmio、UQモバイル、BIGLOBEモバイル等 |
SoftBank系 | mineo、LINEモバイル、QTモバイル、U-mobile、(ワイモバイル)等 |
格安SIMの種類②:音声通話SIMとデータSIM
格安SIMはインターネットと電話ができる音声通話SIM(音声SIM/通話SIMとも呼ばれる)、インターネットだけができるデータSIMの2種類があります。
090や080、070などの電話番号を使って電話をしたい場合は通話SIMを使います。電話番号が必要ではない場合は、データSIMを使います(データSIMにも080等の番号は割り当てられてはいるが通話機能は無い)。
基本的には通話SIMを選びますが、2台目のスマホやタブレットで使用する場合は、データSIMを選ぶ人が多いです。
さらにデータSIMには、SMS付きのデータSIMとSMS無しのデータSIMがあります。SMSとは、Short Message Serviceの略で、携帯電話同士で電話番号を宛先にしてメッセージをやり取りするサービスです。通話SIMには最初からSMSが付いています。
データSIMは通話SIMよりも700円程安く、データSIMでもSMS無しの方がさらに150円程度安いです。
データSIM | |
音声通話 | × |
データ通信 | ○ |
SMS | × |
SMS付データSIM | |
音声通話 | × |
データ通信 | ○ |
SMS | ○ |
音声通話SIM | |
音声通話 | ○ |
データ通信 | ○ |
SMS | ○ |
格安SIMの種類③:SIMのサイズ
格安SIMのサイズは標準SIM、MicroSIM(マイクロシム)、NanoSIM(ナノシム)の3つのサイズがあります。スマホの機種ごとに入る格安SIMのサイズが異なります。最近のスマホは大部分がNanoSIMです。マイクロSIMに対応したスマホにはマイクロSIMを入れます。
格安SIMのサイズは標準SIM、MicroSIM(マイクロシム)、NanoSIM(ナノシム)の3つのサイズがあります。スマホの機種ごとに入る格安SIMのサイズが異なります。最近のスマホは大部分がNanoSIMです。マイクロSIMに対応したスマホにはマイクロSIMを入れます。
一番小さいナノSIMですが、変換アダプター(数百円)をつければマイクロSIMのサイズにすることができます。ただし、変換アダプターによっては使い勝手があまり良くないのと、スマホから取り出せなくなる可能性もあるので、使用の際には注意しなければなりません。
逆にSIMカッターを使えばマイクロSIMからナノSIMに小さくすることもできます。ただし、スマホとの相性によってはSIMカードの接触が悪くなる可能性があります。SIMの交換費用は二千円から三千円かかるので、自己責任でSIMカッターを使うのは微妙なところですね。
また、大きさ3種類の全てに対応しているマルチSIMというのもあります。docomo系、au系のSIMカードなんですが、切り抜いて使うタイプのものもあります。
写真はdocomo系のマルチSIMです。簡単に手で切り抜けますが、その前にSIMサイズの確認を忘れないようにしましょう。
fa-hand-o-right格安SIMが安いのは何故?