格安SIMは大手キャリアと比べてかなり安いのですが、キャリアと同じようなサービスを提供しているのに、料金が格段に安いのは不思議ですよね? その理由についてお話しますね。
格安SIMが安い理由①:大手キャリアから回線を借りている
大手キャリアは、通信インフラ設備を膨大な費用をかけて整備しています(大手3社の寡占状態なので利益も相当なものなのですが…)。この通信設備を借りてサービスを販売しているので、格安SIMを提供しているMVNO各社には大手キャリアのように無線通信インフラ設備の維持費や開発費が必要ありません。
その分の費用がかからないので、格安SIMの利用料金は安く設定されているのです。
キャリアの回線設備を利用しているので、格安SIMのサービスエリアは、キャリアのそれと同じです。格安SIMのサービスエリアが狭い、というふうに誤解している人もいるようですが、実は原則同じです。
docomo系の格安SIMを利用すれば、サービスエリアはdocomoと同じ、au系格安SIM、SoftBank系格安SIMも同じと考えて大丈夫です。電波の届く範囲は同じなんです。
格安SIMが安い理由②:実店舗を持たず人件費等を抑えている
サポートには費用がかかります。特に店舗を借りて、人を雇ってサポートするのは家賃、給料等で相当なコストがかかります。
大手キャリアの料金が高いのは寡占状態が長く続いていたのと、全国各地にキャリアショップを構えていて、人件費を含むその運営コストも莫大なものになります。もちろん、全国規模の通信インフラ設備への投資等、そのコストが跳ね返って、大手キャリアの料金が高くなっています。
MVNOは実店舗を持たない分、家賃や人件費等を抑えることができます。その結果安く通信サービスを提供できるという訳です。
それゆえ、格安SIMの場合、基本的に店舗は少ないので、自分で調べて解決するのが原則です。
とは言え、格安SIMを扱う店舗も最近は増えてきましたし、サポートも電話・メールだけではなく、チャットやテレビ電話まで活用するMVNOも出てきました。実店舗をもつキャリアには敵いませんが、数年前よりはサポート体制も向上してきています。
mineoやUQモバイル、ワイモバイル等は実店舗を持っているので、店舗でのサービスを受けたい方はこれらを利用すると良いかもしれません。
格安SIMは安いから品質は悪い?
結論を言いますと、キャリアよりも劣ります。通話に関しては、つながり具合や音質などは全く問題なくキャリアと同等と考えてよいのですが、ネットの通信速度に関しては少し遅いです。
大手携帯キャリアから借り受けた「帯域」の分しか使えないために、時間帯によってはキャリアに劣る傾向はあります。
昼と夕方は一斉にスマホの利用者が増えるので、ネット回線の渋滞が発生してしまいがちなんでです。
もちろん、スマホで何をするかによります。LINEでのテキストのやり取りやメールなどは問題なく利用できます。
例外もあります。UQモバイルとY!mobile(ワイモバイル)です。UQモバイルはauの、ワイモバイルはソフトバンクのサブブランドと言われているのですが、この2社はキャリア並に早いのでスピードを気にする方は、この2つを選択するのが良いと思います。(ワイモバイルは正式にはキャリアなのですが、MVNOに分類されることが多い)
まとめ
格安SIMのメリットは節約できることですが、デメリットも確かにあります。しかし、格安SIMのデメリットを正しく把握してさえおけば、通信費の節約に成功し、十分満足できる結果になります。
正直、「格安SIMはちょっと面倒くさそう、よくわからない、難しそう……」という気持ちが出てきますよね。実際はそんなに難しくは無いんですよ。
月に4~5千円節約、年間5、6万の節約になるとしたら、最初のチョットした苦労も吹き飛んじゃいます。
MVNOによってそれぞれ特徴があります。中には質が低く契約しちゃダメなMVNOもあるので、注意が必要です。
ここの管理人が 無事にお得な格安SIMへ移れるようにサポートします。