
格安SIM会社(MVNO)でau回線を提供しているところも増えていますが、BIGLOBEモバイルもその一つです。
BIGLOBEモバイルでは、au回線(Aタイプ)以外にもdocomo回線(Dタイプ)を提供していますので、キャリアのauから乗り換える場合は、Aタイプのau回線を利用することができます。
お持ちのauスマホをそのまま活用する場合、SIMロック解除をしてdocomo回線を利用することも出来ます。 ⇒ 動作確認端末をチェック
目次
auからBIGLOBEモバイルに乗り換えるとお得?
では、auからBIGLOBEモバイルに乗り換えると、オトクでしょうか?
はい、格段に安くなります、と思ってよいでしょう。
数年前の統計によれば、9割の人が1ヶ月のデータ通信量が3ギガ以下、その中には1ギガ以下の人も割合も多いということなので、3ギガをauのピタットプランに当てはめて考えていくと、
- au新ピタットプランN(~4GB)は、一台だと割高⇒4,480円以上。たとえ1GB未満のデータ量でも1,980円にはならない
- au新ピタットプランNのスマートバリュー割(ひかり回線等を契約)は1GB未満なら割引無し
- au新ピタットプランNは、家族3人+スマートバリューで1台最大1500円割引だが簡単ではない
- BIGLOBEモバイルならデータ1GBプランなら1,160円、3GBなら1600円。わかりやすくて安い
キャリアの料金体系は非常に複雑で、元々の月額料金を高く設定し、各種割引を適用していきます。
宣伝の広告のポスターなどは、全ての割引を適用したときの価格。
家族割3人+スマートバリュー割 ⇒ 家族の各々のスマホ契約時期もバラバラなのでauにまとめるのは、ちょっとハードルが高いと思いませんか?
やはり、キャリアは高いです。大量のデータ通信を行う場合は別ですが、3ギガ程度であれば、月額料金の差はかなり大きいです。
そして、2019年10月1日に通信事業法の改正が施行されて、解約金・違約金(契約解除料)が1000円以下になったので、auから乗り換えしやすくなりました。
通信事業法の影響:auの解約金・違約金(解除料)の料金改定で1000円に⇒乗り換え、解約の料金負担が軽減
au(KDDI)は、2019年6月1日より「新ピタットプラン」開始し、同年9月30日受付終了、2019年10月1日からは「新auピタットプランN」を開始しています。
2019年10月現在では、「auピタットプラン」、「新auピタットプラン」、「新auピタットプランN」の契約中の方が混在している状況です。
「auピタットプラン」「新auピタットプラン」と、「新auピタットプランN」の解約金の違いは、更新月以外で解約しても契約解除料金が1000円ということです。(今までは9,500円)
契約解除料金(解約金・違約金)が1000円なのは、新プランNだけ適用なの? ⇒ 「新プランN」へ変更すれば良い(変更手数料は無料)
「新auピタットプランN」や「auフラットプラン7プラスN」などが、2年契約の更新月以外の解除料金が1000円になりますが、旧プランの場合は、9500円です。
しかし、抜け道がありまして、「auピタットプラン」⇒「新auピタットプランN」に変更や、「新auピタットプラン」⇒「新auピタットプランN」に変更は無料で出来ます。
ただし、プラン変更によって機種代金の割引等も一度解約になってしまうので、機種代金の残額がある人は、確認した方が良いです。
・「auピタットプラン」⇒「新auピタットプランN」に変更(変更手数料は無料)
・「新auピタットプラン」⇒「新auピタットプランN」に変更(変更手数料は無料)
※ただし、機種代金の残金がある場合は、一括返済になることもあるので要確認のこと。また、各種割引が一端解約になる場合があるので要注意
BIGLOBEモバイル・セレクトプランと au新ピタットプラン N
安いと一時評判だったauのピタットプランは、データ量が月に1GB未満であれば、全ての割引条件をクリアした場合、最安1,980円ということでした。(2GBまでなら最安2,980円、3GBまでなら最安3,480円)
しかし、旧ピタットプランが安いのは1年目だけで実際に2年目に入ると、データ量3GB未満で5,480円、ひかり回線割引(スマートバリュー)を適用しても4,480円です。
データ3GBで五千円オーバーはちょっと高い気がします。新ピタットプランNは、少し安くなっているんでしょうか? ⇒ ちょっと微妙です。
格安SIMのBIGLOBEモバイルのセレクトプランと、auの新ピタットプランNを比較してみようと思っていますが、上記したように音声通話SIMの3ギガプランあたりが平均的なユーザーではないかという前提でザックリ特徴だけを先に記します。
- 料金が分かりづらい
- 旧ピタットプランより安いかは微妙
- 安く見せている料金は、全ての条件が満たされているのが前提で、実際は高い
- 「24時間かけ放題」の通話オプションがある
- 通話オプションは毎月変更可能
- 料金体系がシンプル
- 料金が安い 1400円~
- 「24時間かけ放題」は無いが、“あとから通話オプション” が可能なので経済的
- 通話オプションは毎月変更可能⇒当月変更可能
- エンタメフリーオプションが安い
BIGLOBEモバイルの「セレクトプラン」はシンプル
BIGLOBEモバイルの音声通話SIMは、タイプD、タイプAともに同料金で、3ギガプランなら、1,600円。
通常は国内通話料 20円(税別)/30秒ですが、「BIGLOBEでんわ」アプリを使うと料金が半額になります。国内通話料 9円(税別)/30秒。
電話番号による通話が少ない人は、この3ギガプランの1,600円ポッキリで、毎月ずーっと料金変わらずです。長電話はLINEアプリやSkypeという人は、このプランで十分そうです。
BIGLOBEモバイルの「通話オプション」もシンプル4種類

電話番号による通話をする方は、そのパターンに合わせてオプションを選ぶことが出来ます。
BIGLOBEモバイルには、通話オプションが4種類用意されています。
- 10分かけ放題(10分以内の国内通話なら何度でも可能):830円
- 3分かけ放題(3分以内の国内通話なら何度でも可能):600円
- 通話パック90(最大90分の国内通話が可能):830円
- 通話パック60(最大60分の国内通話が可能):600円
通話オプションは毎月無料で変更・解約できます。
【 裏ワザ】“あとからオプション ” が可能な BIGLOBEの「通話オプション」
MVNO(格安SIM会社)の中でもBIGLOBEモバイル独自のサービスとして、4種類の「通話オプション」が月末申込みでも月初にさかのぼって適用されます。つまり、当月の使用状況をみて月末に通話オプション加入できるのです。
他社MVNOだけでなく、大手キャリアでも、オプションは前月までの事前申込みが普通です。
ましてや、月末申込みが月初めに遡って適用されることは、普通考えられないことなんです。
ユーザーに都合良すぎるこの制度は、BIGLOBEモバイルのアピールポイントとして、もっと宣伝しても良いと思うのですが……。

極端な例ですが、
8月30日に
「今月は随分電話をしてしまったから、“ 10分かけ放題” のオプションを申し込もう」
翌日の8月31日に
「来月は “ 10かけ放題 ” オプションが必要かな? とりあえず、オプション解約しちゃおう」
これで大丈夫ということでした。サポートセンターの担当者の方が教えてくれました。
これで、一ヶ月分のオプション代金830円で10分かけ放題分の料金が遡って割り引かれます。
他の通話オプション「10かけ放題」なども同じく適用できます。10分以内の通話が多かった月は「10分かけ放題」の “ あとからオプション ” の効果は相当大きいです。
auの「新ピタットプランN」は複雑で、家族3人と光回線が前提条件のプラン
では、auの「新ピタットプランN」はどうでしょうか。
一見シンプルに見えますが、割引条件が少し複雑で、料金図に惑わされて「安い」と錯覚してしまいます。
下図は、家族3人+スマートバリュー(ひかり回線など)を前提条件とした一人あたりの料金です。

au「新ピタットプラン」の本当の料金は?
上図のデータ量1GB未満の “ 1,980円 ” にするためには、本来2,980円(2年縛り)なので、一人あたり1,000円割引の条件を満たす必要があります。
そのために家族3人加入していなければなりません。家族2人だと一人あたり500円割引なので、2,980円ー500円=2,480円となります。
自分一人であれば、割引なしの2,980円(~1GB)です。⇒ BIGLOBEモバイルなら1GBで1,400円
3GBを想定すると、「~4GB」なので、一人なら4,480円。⇒ BIGLOBEモバイルなら3GBで1,600円
ひかり回線利用していて、かつ家族3人加入であれば、4,480円ー500円ー1,000円=2,980円。すべての条件を満たして、やっと一人あたり2,980円です。それでも、BIGLOBEモバイルの1,600円には及びません.。
旧ピタットプランは2年目から1,000円プラスでしたが、新ピタットプランでは1年目・2年目料金は基本的に一緒です。
そしてデータ量が4GBということで1GB増量になっています。しかし、5分かけ放題がオプションで別料金になったので、5分以内通話が多い人は、オプション代金が必要になっているのでオトクになっているかは微妙です。
データ量 |
~1GB |
~4GB |
~7GB |
|
Ⅰ:ご利用料金 |
2年契約適用時 (2年しばり) |
2,980円/月 |
4,480円/月 |
5,980円/月 |
Ⅱ:auスマートバリュー(ひかり回線など) |
- |
翌月から永年 -500円/月 |
||
Ⅲ:家族割プラス |
3人以上でご加入時 |
翌月から永年 -1,000円/月 |
||
2人でご加入時 |
翌月から永年 -500円/月 |
実は、いつでも解約できるプランもあります。契約解除料がかからないプランなのですが、上記の料金にプラス170円が加算されます。
2980円~ ⇒ 3150円~
4480円~ ⇒ 4650円~
5980円~ ⇒ 6150円~
ただし、2年契約からこのプランへ変更は解除料9500円かかるので、要注意です。
au「新ピタットプランN」の通話オプション
通話定額ライト:1回5分以内の国内通話かけ放題 ⇒ 最初の12ヶ月は500円/月、それ以降700円/月
通話定額:国内通話が24時間かけ放題 ⇒ 1,700円/月
旧ピタットプランは「5分かけ放題」、「24時間かけ放題」、「かけ放題無し」のコースに分かれていて、名前もそれぞれ「ピタットプラン・スーパーカケホ」、「ピタットプラン・カケホ」、「ピタットプラン・シンプル」でした。
「スーパーカケホ」は5分かけ放題、「カケホ」は24時間かけ放題、ということで、ネーミングが勘違いしやすかったです。「スーパー」が付く方が全然スーパーじゃなかったんです。
新ピタットプランNは、「かけ放題」がオプション扱いになり、別料金になりました。
この通話オプション「通話定額ライト」「通話定額」は毎月変更することが可能です。
申込みは適用月の前月にWEB手続きであれば月末の2日前、例えば31日月末であれば29日まで申し込むことが出来ます。電話受付・ショップ受付なら月末でも申込み出来ます。ただし電話受付は混雑が予想されますが……。
「通話定額ライト」の200円割引は、最初の12ヶ月間が有効で、8月が初月だと翌年7月まで有効で、その間はオプションの加入・解約は自由ですが、200円割引適用は加入月だけです。
結局、BIGLOBEモバイルはauより、どのくらいオトクか?
データ容量が3GBで計算すると、通話オプション無しの場合は、
BIGLOBEモバイル | au 新ピタットプランN | |
スマートバリュー無し | スマートバリュー有り | |
1,600円 |
1人 4,480円(1人あたり) 2人 3,980円(1人あたり) 3人 3,480円(1人あたり) |
1人 3,980円(1人あたり) 2人 3,480円(1人あたり) 3人 2,980円(1人あたり) |
ちなみに、スマートバリューとは、「auひかり」等とスマホのセット割引のことです。ここでは500円割引が適用されています。
au新ピタットプランNでは、3GB利用者にとっては、2,980円~4,480円。
(2,980円ー1,600円)×12ヶ月=16,560円
(4,480円ー1,600円)×12ヶ月=34,560円
単純計算ですが、1年間に16560円~34,560円の節約になります。
BIGLOBEモバイル独自の節約サービス「エンタメフリー・オプション」
電話料金を節約するための「通話オプション」が月末まで申込み可能なことは述べた通りですが、それ以外にも、データ消費を節約するためのBIGLOBEモバイル独自のサービスが「エンタメフリー・オプション」です。
通話SIMの場合は月額480円、データSIMなら980円で利用できます。
このエンタメフリー・オプションは、音楽配信だけでなく、YouTubeをはじめ動画配信サービスも対象となっています。
通勤・通学途中でも動画・音楽を好きなだけパケットを気にせず使うことができます。対象のサービスはどんどん追加されています。
現在(2019年7月)では、LINE MUSIC / Facebook Messenger / らじる★らじる / YouTube / Google Play Music / Apple Music / YouTube Music / YouTube Kids / Amazon Music / AbemaTV / Spotify / AWA / radiko.jp / U-NEXT

こういったサービスを利用することにより、月のデータ容量が3GBでも、その何倍も楽しむことができるようになります。
詳しくはこのの記事も参考にして下さい。
⇒ YouTube見放題の格安SIMならBIGLOBEモバイル!注意点も解説
【注意】BIGLOBEモバイルへMNP(乗り換え)してはいけない人
BIGLOBEモバイルの通話オプションには、「24時間かけ放題」がありません。
電話番号での通話で、どうしても「24時間かけ放題」が必要な人は、BIGLOBEへMNPしてはダメです。格安SIMで「24時間かけ放題」オプションがあるのは、UQモバイル、QTモバイルです。(UQモバイルは2020年10月にauに経営統合したので、キャリアになりましたが、料金が安いので格安SIMとして扱います)
UQモバイルの24時間かけ放題オプションは2019年12月から始まったサービスです。
もう一つは格安SIMではなくキャリアなのですが、ワイモバイルです。ワイモバイルは格安SIM並に料金が安く、しかも24時間かけ放題がプラス1,000円となっています。65歳以上であれば、オプション代金さえ無料になるプランもあります。
auからBIGLOBEモバイルへの乗り換え手順
auからMNP予約番号(乗り換えの為の引き継ぎ番号)を取得します
auショップ、電話、WEBで取得できますが、電話手続きがおすすめです。
auスマホ:157 or 電話番号:0077-75470(無料・9時~20時)
オペレーターが説明する注意事項を確認する
MNPの予約番号を取得する時、担当オペレーターから注意事項が説明されます。
この時、乗り換えにかかる費用も説明されるのでしっかりと確認しておきましょう。
説明してくれる主な費用は次のようなものです。
- auの契約解除料:1,000円又は9,500円(契約更新月でない場合)
- MNP転出手数料:3,000円
- スマホ代金の残額(残っている場合)
auで現在利用しているスマホをそのまま使わない場合は購入を検討
自分で購入するか、BIGLOBEモバイルから購入するかです。
BIGLOBEモバイルでは、スマホ端末の割引セールを開催していることが多いので、SIM契約と同時のスマホセットで申込みをオススメします。
BIGLOBEモバイルに申し込みましょう
契約には以下の書類などが必要になります。
- 本人確認書類(免許証など)
- 本人名義のクレジットカード
- MNP予約番号
数日でSIM(セット購入のスマホ)届くので、届いたら早速初期設定をしましょう。
具体的には「SIMの差し替え」と「APN設定」をすることになります。
同梱物で図付きの初期設定ガイドがあるので、参照しながらやりましょう。